最近、話し方を学んでいます。
「子供にどうやったら親の言うことの本質を分かってもらえるだろうか・・・」
「仕事で、自分の提案を通したいけどどう話したらいいんだろう?」
と思うことが度々あったから。
以前読んだ『元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法』という本も、具体的なテクニックが多く非常に参考になりましたが、本書『思い通りに人を動かすヤバい話し方』は全く違った切り口・テクニックが説明されつつ、同じようにかなり実践的で参考になる点が多く、かなり興味深かったので、今回紹介したいと思います。
著者の紹介
著者は、Dr. ヒロ、Youtuberとして活躍。
“洗脳系Youtuber”を自称し、心理学を駆使した興味深い動画を投稿しています。
心理学・洗脳術の本を読み漁り、スキルを磨いてマルチ商法のトップセールスにまで上り詰めたそう。そのため、当たり障りのない、聞き慣れた内容ではなく、本当に効果のありそうな(※まだ私自身で実践しきれていないので”ありそう”としています。笑)テクニックが書かれていました。
見た目にどれほど気を配っているか
読み始めて早速グサリと胸に刺さったこと。
- 何をするにも見た目が大事。
- でも、生まれもった素材の良し悪しは(整形したとしても)どうしようもない。
- ダサい人・イケテナイ人に限って、見た目に手間暇・お金をかけず、言い訳して放置する。
グサ・・・
ぐうの音も出ない・・・
美人であることを、遥か昔に”あきらめた”私。
社会人としての身だしなみやおしゃれに、人並みに気を遣う程度。
「どうやったらキレイに見えるか」
「自分が一番キレイな髪型/ファッションは何か」
なんて、真剣に研究していたのはもう何年も前のこと・・・
「どれを使っても大差ないっしょ」と、”プチプラ”のスキンケア・メイク用品を揃え、洋服もなるべく安くてそこそこの見栄えのものを揃えるのが、いつの間にかマイルールになっていました。
いわゆる“イケてる人”かどうかって、素材の良し悪しだけじゃなくて、自分を少しでもキレイに見せる努力をしているかどうかで決まる、そしてそれがその人の信頼度や第一印象につながるということを痛感させられました。
採用や選挙では、見た目の良し悪しが結果に大きく影響することは、もはや周知の事実。
相手に自分の思い通りに動いてもらうためには、自分の対する印象の良さ・信頼度が大事であり、それには話し方や話す内容以前に、まず見た目から無意識に抱く印象の割合が大きく、そのため見た目を良くする努力を惜しまないことが大事、ということです。
おだてる
- ゴマすり
- ヨイショ
- 媚を売る
・・・どれもネガティブなイメージのある表現。
「あなた、媚び売るの上手だよね」
って言われて褒められたと感じる人はいないでしょう。
ですが、人を自分の思いのままに動かすにはこれが大事だと、筆者は強く勧めています。
褒める内容はなんでもいい。
何なら、事実じゃなくても全然いい。
褒めることに正解はない。
とにかく、相手が気持ちよくなってあなたに良い印象を抱かせることが大事。
「その服、センスいいですね。どこで買ったんですか?」
「なんでそんなにゴルフ上手なんですか?」
第三者から見ても見当違いな褒め言葉も、案外言われた側はまんざらじゃないというか、素直にそのまま受け止める傾向にあるようです(笑)
特定の人だけに媚を売ると、周囲から嫌われるし本人にもあからさまに媚を売っている意図が伝わるので引かれるそう。
上司だけ褒めるとかではなく、周囲の人まんべんなく媚を売ろう!
その他、参考になるテクニック
以下は他の本でも紹介されているのであまり新鮮味のある内容ではないですが、多くの本で取り上げられているということはそれだけ基礎的&重要だと思いますので、ぜひ積極的に取り入れたい。
- 例え話は、聞き手の理解を助ける大きな役にたつ。これを使えば「話上手/説明上手な人」と思ってもらいやすくなる
- 相手へ何かを勧めたりアドバイスするときに、断言調で話すのではなく「〜かもしれない」と、あえて少し不確実な言い方をする。断言されると、人は構えて反論したくなりがち。
- 相手の名前をたくさん使う。「先ほどおっしゃっていた通り〜」→「先ほどXXさんがおっしゃっていた通り〜」。名前を呼ばれるだけで、相手に抱く親近感や安心感が増す。
なお、本書の読者だけが閲覧できる特典動画(Youtube)があります。
著者が本の形ではなく動画で伝えた方が分かりやすいだろう、と判断し、出版直前に落とした内容とのこと。私自身も実際に見ましたが、分かりやすくて参考になる内容でした。