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無痛分娩なのに痛い! – 私の出産体験記

 

RIO
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2021年4月。コロナ禍真っ只中で、第一子となる娘のココちゃんを無事に出産しました。

 

30代半ばにして初めてのお産だったことやコロナで多くの制約がある中、不安いっぱいで出産を終えました。

そこで同じように不安を感じる人に、出産の様子が具体的に伝わって少しでも不安が軽減すればと思い、私自身の経験をまとめてみました。

 

破水&おしるしから入院まで

出産当日の早朝、朝5時 – 私の出産は、破水から始まりました。

私がイメージする破水はパシャっと水がたくさん弾け出るような感じでしたが、私の場合はジワーッとにじみ漏れるような感覚。

しかもトイレで確認してみるとおしるしまで!

 

「いよいよ出産?!?!」

 

慌てて産院に電話してみると、「陣痛が8分間隔になったらまた電話してくださいね」と言われ、しばらく自宅で様子を見ることに。

 

「そういえば、お腹痛いけど間隔測ってなかった…」

 

初めての妊娠だったこともあり、前駆陣痛との違いがよく分からず、その時に感じていた腹痛が陣痛だということに気付いていませんでした。

 

電話を切り、陣痛らしき腹痛の間隔を測ったところ、すでに8分ほどに。

ただ電話切ったばかりでまた電話するのが少し気まずく、1時間ほど待って再度産院に連絡。

すると、「陣痛が5分間隔になったらまた連絡してください」とのこと。

朝8時半ごろようやく陣痛間隔が5分になり、病院側のOKが出て陣痛タクシーで産院に向かいました。

 

RIO
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陣痛タクシーはあらかじめ自分の電話番号や乗車場所、行き先を設定するので、陣痛で苦しむ当日に色々と伝える手間が省けてとっても便利!

 

参考▶︎日本交通陣痛タクシー

 

  • 出産の兆候は陣痛とは限らない!腹痛が陣痛かどうか分からなくても、念の為痛みの間隔を測っておく。
  • 陣痛タクシーはとっても便利。妊娠後期になったらぜひ設定を。

 

入院から麻酔まで

朝9時過ぎ – 病院到着後、即入院。

内診で助産師さんから「あら、もう髪の毛が触れるくらい下りてきてるよ!」と聞き、いよいよ産まれるのか、と覚悟を決めました。

 

ただ、そんな覚悟が一瞬で揺らぐ一言が…

「今日は祝日で無痛分娩のための麻酔をしてくれる先生が不在でつかまらないの。ちょっと待っててね。」

 

その時すでに陣痛がかなり痛く(今思えば、まだまだ序の口のレベルだったけど…)、先生が到着するまでこの痛みに耐えなきゃいけないなんて…とちょっとした絶望感を覚えました。笑

 

2時間ほど待った11時ごろ、先生が到着して麻酔の手配をしてくれました。

膝を抱えて背中を丸くし、背骨の間から管を入れ、そこから麻酔を注入。

 

「10分ほどで麻酔が効いてくると思うから、このまま少しお待ちください。」

 

その後10分ほど待ったけれど・・・まだ痛い。。。

 

赤ちゃんが下りてくるときに感じる骨盤周りの骨の痛みが残っていたものの、それ以外の子宮や産道など体の部位の痛みは麻酔で取れていました。

 

実際に内診をしても全く痛みを感じず麻酔は効いていることがわかったので、先生は帰ってしまいました。

 

  • 「絶対に無痛がいい!」という場合、24時間365日無痛の対応をしている病院かを事前に確かめよう。休日や夜間は無痛に対応していないケースも珍しくない。
  • 無痛分娩の麻酔は絶対的なものではなく、私のように一部の痛みが残る場合もあるので、心の準備が必要。

 

長時間の陣痛、吸引、そして出産へ

麻酔が一部効いてはいるものの、それでも痛い…

骨盤周りの腰や恥骨が、陣痛が来るたびにミシミシと強引に押し広げられてるような感覚で、うめき声が漏れてしまうほどの痛み。

 

痛みに耐えながら「こんなははずじゃなかった…」と思い、無痛分娩の体験談をググって見ますが、痛みが全くなく余裕で出産できたという内容ばかり。

 

RIO
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羨ましい!私も無痛で産むはずだったのに、これじゃ無痛じゃなくて和痛だよ〜。涙

 

無痛分娩の説明会で、「自然分娩の痛みが100なら、人によるけれど無痛分娩は30〜50くらい」と言われていたので、頭では分かっていたつもりでしたが、想像以上に痛く、何度も心が折れそうに…

 

逆にいうと、自然分娩は本当に想像を絶するほどの痛みなんだな…ということを身をもって体験しました。

 

骨盤周りの痛みがあまりに強く、気休めに何度も麻酔を追加してもらった結果、副作用で何度か吐いてしまいました。赤ちゃんもなかなか産まれず陣痛だけが何時間も続き、今振り返ると、1番辛い時間でした。

 

19時20分頃。

陣痛が長引き、母体にも胎児にもそろそろ負担が大きくなってきて心配ということもあり、吸引で出産することに。

吸引での分娩に先立ち、会陰切開もしてもらいました。

麻酔のおかげでチョキンチョキン切られる音がしつつも痛みはゼロ。

 

同意書にサインし、吸引の力を借りて無事20時頃、ココちゃんが産まれました。

 

産まれた瞬間は達成感で涙が溢れてきたけれど、その後は放心状態。

子宮と会陰の裂傷を先生が淡々と縫ってくれている間、無心で隣にいるココちゃんを眺めていました。

無痛分娩の麻酔のおかげで、縫合の痛みを感じなかったのはありがたかったです。

 

経過観察も兼ねて、分娩後2時間ほど分娩室でココちゃんと二人きりで休憩し、問題ないと判断されて22時前に病室へ。

 

  • 無痛分娩の麻酔の影響で、吐き気などの副反応がある場合も。
  • 無痛分娩の影響で陣痛が弱くなり、陣痛促進剤の投与や吸引分娩になる可能性がある(私はどちらもありました)
  • 産後は予想以上に疲労しているので、ゆっくり気兼ねなく休める個室・母子別室がオススメ!

 

コロナ禍での出産を経験して感じたこと

出産って、旦那さんに腰をさすってもらったり手を握ってもらったりして励まされながら、赤ちゃんが産まれる瞬間を分かち合うものだと夢見ていました。

けれど、コロナの影響で夫は病院の玄関から先に入ることも許されず、私は10時間以上の陣痛に一人で耐え、出産の瞬間も一人で静かに迎えました。

 

分娩室にいる約12時間、何百回も「彼が隣にいてくれたら…」という思いがよぎり、ココちゃんが無事に産まれた安堵感と達成感の大きさに比例するように、隣に彼がいない寂しさや心細さを大きく感じたのが正直なところ。

 

ココ
ココ
今回の出産を通じて、1日も早く、このコロナ禍が収まり以前の生活に戻りたいという気持ちが強まりました。