子育て本レビュー

『英語で一流を育てる』(廣津留真理著) – 英語教育の具体的な手法を学べる一冊!

私の最大の武器は、英語だと思っています。

 

海外赴任のチャンスをもらったり、M&A(企業買収)の取引で英語で海外の相手先と交渉したりと、仕事では英語を武器に第一線で活躍させてもらっています。

 

そんな私は、大学では法学を専攻。留学経験はありません。

 

RIO
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それでも英語力を身につけられたのは、海外の人とコミュニケーション取りたいというモチベーションと、正しい学習法のおかげ。

 

娘のココちゃんにも、私と同じように英語を武器としてもらえるようにするにはどうしたら良いのだろうか。

 

将来ココちゃんが、学問・スポーツ・音楽、どんな分野に興味を持ったとしても、英語という武器があればその可能性を広げることができるし、より多くの人と自分自身でコミュニケーション取ることができて楽しみも倍増するはず。

 

そんなことを考えている時に出会ったのが、『英語で一流を育てる』という本でした。

 

文法不要!和訳不要!親は教えなくていい!1日たった5分!ただ、ニコニコ隣に座っているだけで子どものやる気がみるみるアップ!英語4技能(読む、聞く、話す、書く)に加え国語力もアップするから“一石五鳥”!同時に、親の“本物の英語力”もアップ!家族ニコニコ、子どもワクワクの新メソッド!! 

Amazon作品紹介ページより引用)

 

家庭でも実践できる具体的な英語学習の方法を学ぶことができる一方で、タイトルの「一流を育てる」という部分に関する記載がかなり限定的だったように思います。

 

英語学習のカギは”音読”

私自身の経験でも、英語力を伸ばすために最も役立ったのは音読(特にシャドーイング)だったので、著者のこの考えには100%同意です。

 

RIO
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TOEICや英検で良い点数取っても、面白くないじゃないですか?英語をスムーズに話せるようになると海外の人と話すのも楽しくなって、世界が広がります。

 

英語を音読することで得られるメリットとして、本書では以下の3つが挙げられています。

  1. 暗記しやすくなる。
  2. 英語の音に慣れる。
  3. 「英語を英語のまま理解する」習慣が身につく。

 

英語の絵本はネットで簡単に買えますし、英語ネイティブが英語の絵本を音読するYoutube動画を無料で見ることもできるので、絵本以外にお金をかけることなく、親子で絵本を楽しみながら英語に慣れ親しむことができますね。

 

例えば、私も大のお気に入りの「Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?」という絵本。

英語ネイティブのYoutuberさんが音読してくれる動画がいくつかあるので、それを聞きながら子供と一緒に絵本を楽しみ、慣れてきたら一緒に音読するのが良さそう!

 

https://www.youtube.com/watch?v=dJFu3a7wNY4&list=PLppZ5_jqLizKk4pVsrPPNaaVC8e1IuDHL&index=16

 

音読のやり方は、

  1. オーバーラッピング(英文を見ながら、音声に合わせて一緒に発音する)
  2. リピート(音声を聞き終わったら、その音声を真似て発音する)
  3. シャドーイング(英文は見ず、聞こえてくる音声を頼りに一緒に発音する)

の3つがあり、難易度は③になるほど難しくなります。

 

シャドーイングは英文を見ることができない分、

  • 英語の音声をかなり集中して聞くので、リスニング力が上がる
  • 聞こえる音声を忠実に真似るので、よりナチュラルな発音やリズムを身につけることができる

というメリットがあるので、特に私のように実践で英語を使いたいという人にはベストな練習方法と言えます。

 

 

家庭学習の原則(英語学習に限らず大事なこと)

子供の英語学習を進めるにあたり、親としての在り方として挙げられていた点をまとめると、次のようになります(たくさんある!)

  • 毎日「好き」と言って抱きしめる
  • とにかく褒める
  • 子供が興味を持ったことは、なんでも挑戦させる
  • 失敗しても、あたたかく受け止めてあげる
  • オープンマインド
  • 「勉強しろ」など、命令するようなことは言わない
  • 親も子供と一緒に勉強する
  • 親は、子供の英語学習の良きサポート役となる

 

育児書でよく見かける内容と一緒。やはり、基本は共通していますね。

 

 

一方で、”一流を育てる”部分への言及が足りなかった

本書を読んで、著者が考える「一流」とはどんな人なのか、具体的にイメージできませんでした。【ハーバードに入る人=一流】と言っているようにも感じましたが、今の時代本当にそうなのか。タイトルに「一流を育てる」というワードが入っているからこそ、そこがあまりハッキリ分からなかったことは残念。

 

著者の娘さんは、ハーバード大学とジュリアード音楽大学、両方を首席で卒業し、間違いなく”一流”と言える人材。

子供が学問と音楽の両方に情熱を持ち続けながら才能を磨くために、親として何ができるのかといった内容の記載が少なかったかなぁ、と感じました。

 

RIO
RIO
著者の娘さんが先日サンジャポに出演していたのを拝見しましたが、頭の良さや品の良さ、性格の良さがとても伝わってきました!

 

 

子供の英語教育は早い方が良い!

子供への英語教育をいつから始めるべきか。

 

あまりに早く英語を学ばせても、日本語と英語、どちらも中途半端になるんじゃないかしら。

 

早く学習を始めた方が、子供の耳が英語に慣れるから良いだろう。

 

と、様々な意見がありますし、子育ての方針はその子の親が決めるべきなので「何が正解」というのは無いですが、我が家ではココちゃんが0歳のうちから、すでに少しずつ英語学習をスタートさせています

 

こちらの記事では、生後10ヶ月くらいで英語を聞き分ける能力は、大体生後10ヶ月ごろに身につけるという研究結果を紹介した上で、生後半年ごろからの英語学習スタートを推奨しています

 

現在1ヶ月半のココちゃんは、ご機嫌なタイミングで時間を見つけて、

  • パパ・ママによる絵本の読み聞かせ
  • Kids Songを一緒に歌って聞かせる(Apple Musicにプレイリストがあり、サービス利用者なら追加料金なしで聞き放題!)
  • Youtubeなどで、ネイティブが本を音読する音声を聞かせる(聞き流しスタイル)

といったことから始めています。

 

RIO
RIO
生後3ヶ月を過ぎたくらいになったら、英語の通信教材も使ってもう少し本格的に英語学習を始めてみようと思っています!