「赤ちゃんが出来ても、うちの猫たちは人懐こいから大丈夫だよね。」
妊娠中、夫とそんな会話をしていました。
2人とも、猫たちが赤ちゃんにすぐ慣れるものだと楽観視してたんです。
ですが我が家の赤ちゃんと猫の同居生活は、想像以上に困難なスタートを切りました…
退院日。赤ちゃんと猫、初対面の日。
出産を終え、猫2匹が待つ我が家へ。
話さない、大声で泣く、自分で歩けない赤ちゃんは、猫たちから見ると、明らかに私たち夫婦とは違う生き物に映ったのかもしれません。

最初こそ興味津々に赤ちゃんを見ていましたが、徐々に警戒するように。
猫たちはきっと、
「一週間弱も飼い主が不在で、ようやく帰ってきたかと思えば謎の生き物ばかり可愛がってる!」
と寂しい気持ちやストレスを感じていたのでしょう。
同居2日目 – 猫が排泄しない!
赤ちゃんとの新生活がスタートして2日目。
いつものように猫のトイレを片付けようとしたら、下痢の跡が。
さらにお兄ちゃん猫が、30秒ごとに猫トイレに入って微量のおしっこをするのを繰り返す姿を見て、異変に気付きます。
赤ちゃんとの生活もまだ始まったばかり。
私自身も産後一週間ほどと体調的にも精神的にも万全じゃない中で、飼い猫が急に体調を崩してしまい、パニック。
心配になって行きつけの動物病院に電話してみると、
「おしっこが24時間出ない状況が続くと、最悪命に関わる問題になるので、早めに連れてきてください」
と、ドキッとする一言が…。

ストレスが原因の下痢と膀胱炎という診断
動物病院での検査の結果、ストレスからくる下痢と膀胱炎とのこと。
ストレスから水や食事を取らずにいた結果、膀胱の中のバイ菌が排出されず膀胱炎になってしまったそう。
たくさんおしっこをするように、水分を注射して投与するという処置をしてもらいました。
受診した翌日、普段どおりの量のおしっこをしてくれていて一安心!
経過観察のため、翌週にも受診・検査しましたが、まだ少し膀胱にバイ菌が残っているということで追加のお薬をもらい、さらに翌週の検査で無事完治となりました。
さらに、診療費は3回合わせて約4万円と、お財布への打撃も大きな出来事でした…。
反省点① – 「猫ファースト」の生活をすべきだった
最初、猫の最大のストレス要因は新しく家族に加わった赤ちゃんの存在だと思っていました。
ですがよくよく考えてみると、飼い主である私たち夫婦の猫たちへの態度が大きく変わってしまったことこそが、最大のストレス要因だったのではないかと思っています。
今まで私たちは、何をするにも猫たちを1番に考えて過ごしてきました。
なので猫たちも、家族の中で1番可愛がられる存在と認識してくれていたのではないかと思います。
それなのに赤ちゃんが来たのを機に、飼い主に甘えてもろくに相手にされず、声をかけられたり撫でられたりする時間も一気に減ってしまったら、いくら独立心が強いと言われる猫も寂しい気持ちになってストレスを感じるのでしょう。
反省点② – 今までの生活スタイルを極端に変えすぎた
赤ちゃんが家に来てから、「赤ちゃんの教育に良くなさそうだから」と、テレビをつけるのを一切やめました。
それまでは食事の際、テレビでバラエティ番組やYoutubeを見ながら笑い合ったり他愛もない話をしたりしていたんです。
夫婦の趣味が映画・海外ドラマということもあり、NetflixやHuluで海外の作品を鑑賞する時間も多く、家では常にテレビがついて音が流れている環境でした。
そんな急激な変化も、猫が戸惑う原因になってしまったのかもしれません。
これから赤ちゃんを迎えようとする猫の飼い主さんへ
私たちが赤ちゃんとの生活をスタートして約1ヶ月半。
スタートにつまづきましたが、今では夫婦+赤ちゃん&猫2匹で、穏やかに生活しています。
今回の経験を通じて、私が考える赤ちゃんとの新生活のために注意すべきことはこちらの4つ。
- (赤ちゃんのお世話は大変だけど)猫ファーストを心がけ、今までと同じ態度で接する
- 生活スタイルをいきなり大きく変えない
- 模様替えをするなら、赤ちゃんを迎える前から少しずつ変えていく
- 赤ちゃんとの新生活が始まってしばらくは、猫の様子に変化がないか注意深く見守る
おまけ – 癒し系の妹猫
慣れない赤ちゃんのお世話と、体調を崩したお兄ちゃん猫。
新生活早々にヘトヘトになってしまった私たち夫婦ですが、唯一変わらずマイペースを貫いていたのが、妹猫。

生活スタイルも、私たち夫婦の様子も、お兄ちゃん猫も、それぞれ大きく変わる中で妹猫の存在が私たちの心の大きな支えに。
同じ環境で過ごしている猫でも、その個性や性格で全然違うなぁということを改めて感じさせられました。