三つ子の魂百まで、ということわざもあるとおり、3歳までの子育てはその子の人格形成や人生に大きな影響をおよぼすと言われています。非認知能力が重要視されるようになって久しいですが、学力や人格の重要な基礎になる土台は、3歳までの過ごし方に大きく影響されるとのこと。
同じように、0〜2歳までの子供がいて、より良い子育てのヒントが欲しい、という方には今回ご紹介する『3歳までの子育てで本当に大切なこと30』が参考になるのではないかと思います!
実際に読んでみて、目新しいものや新たな発見はなく、セオリー通りの当たり前のことが書かれていた印象です。当たり前をこなすことって、実は難しいことでもありますが、子育てにおいて特殊な裏技や難しいことを求められるわけではない、ということを再認識できました。
子供に色々経験させる(親は手出し・口出ししない)
“色々”ってかなり抽象的な言葉ですよね。笑
でも、子供の成長にとってたくさんの経験が何より大切なのです。
- お友達とケンカした
- シールをうまく剥がせなかった
つい親が手を差し伸べて回避してしまいそうなこれらの場面も、グッとこらえて子供にやらせることで、子供なりに経験や感覚から学んで、それが成長のきっかけになります。
“色々な経験”は、日々の遊びにも言えます。
つい家だと、遊びが定型化してしまいますが、定期的に新しいものを取り入れたりして、さまざまな感覚を養っていけるといいですね。
子供の非認知能力も、日常の遊びで伸ばすことができます。
例えば、塗り絵やシール貼りといった手先を使う遊びでは集中力・忍耐力を、そして自然や動物との触れ合いで探究心を伸ばすことができるそう。
甘えやイヤイヤは、思う存分させてあげた方が自立する
娘ちゃんは2歳を迎えようとしていますが、絶賛イヤイヤ期まっただ中。
「おむつ替えようか!」「いやや」
「ご飯、食べる?」「いやや」
「(お風呂上がりに)髪乾かそうね!」「いやや」
なんでも「イヤ」で、疲れるを通り越して最近は笑っちゃうほどです。
甘えたい時期に思いっきり甘えられなかった子供は、年齢を重ねていっても甘えたい気持ちを持ち続けてしまい、逆に思い切り甘えたりイヤイヤ言ってわがままを発揮した子は、イヤイヤ期が過ぎる頃には自信を胸に自立してまた一歩外の世界に飛び出していくそう。
娘のイヤイヤっぷりにはたまに心折れそうになりますが、これも今だけと思って、(実際にはなかなか難しいですが)心にゆとりを持って向き合っていこうと思います。
「こうなってほしい」姿は、親が体現する
「しっかり挨拶する子になってほしい」
「本をたくさん読む子になってほしい」
つい自分のことを棚に上げて子供に大きな期待や理想像を抱いてしまいますが、“子供は親の背中を見て育つ”という言葉のとおり、まずは親が心がけないと子供は育ってくれません。
本書では、3歳までに以下の3つの挨拶をマスターすることを推奨しています。
- おはよう
- ありがとう
- ごめんなさい
夫婦だと、長年の関係性とか慣れでつい、こういう挨拶をスルーしてしまいがちですよね。
ですが、親が普段言っていない言葉を子供が身につけるようになるのは難しい、という指摘にハッとしました。
野球選手の息子が野球選手になったり、医者の子供が医者になったり・・・
世襲と言ったらそれまでですが、子供が親と同じ職業についたり、同じものが好きになることは珍しくないですね。
やっぱり、親がイキイキと楽しそうに取り組んでいるものに対して、子供は非常に強い興味を持つのだと思います。
最後に
私自身、もうすぐ2歳になる娘を育てる身として、【3歳までの子育てでその子の一生が決まる!!】なんてフレーズを見ると、
「これまでの子育ては正しかったのだろうか・・・?」
「良い人生を歩ませるために何をしなければいけないのかな」
などと、不安になったり焦ったりします。
ですが、本書を始めとした子育て本をこれまで複数読んできましたが、子育てにおいて特殊なことは求められず、当たり前のことを当たり前にやれば十分なのです。
もちろん何でもかんでもやるのは難しいので、本書のような子育て本からヒントをもらい、家庭で必要なものを取捨選択して実践していこうと思います。